Fermat's Last Theorem
としあきを魅了してやまないこの数式


X^n + Y^n = Z^n

中学生の数学の知識で理解できる単純な数式であり、その数式が自然数解をもたないという単純な定理(当時は証明されていないので、数学的な用語では「予想」)ながら、 実に360年もの間証明されることのなかったものである。

フェルマーさんは、「この定理に関して、私は真に驚くべき証明を見つけたが、この余白はそれを書くには狭すぎる。」と書き残してこの世を去っている。

自然数は無限に存在する。だけど、その無限の自然数の組のどれもが上述の数式を満たさないと言っている。 しかも、べき乗 n も、3だけの場合だけではない。3, 4, 5...と、こちらも無限に存在するすべての場合においてである。

ちなみに、n が 2 の場合は、有名なピタゴラスの定理だ。(3, 4, 5)や(5, 12, 13)などの解が存在し、かつこちらは無限に存在することが簡単に証明できる。

1995年にアンドリュー・ワイルズが証明したのだが、その証明がどのようなものであるのかにはあまり興味はないし、おいらの頭では理解できない。
しかし、この数式がただただ綺麗に見えてしょうがない。

また、中学生でも何を言っているかが理解できる定理でありながら、実に360年間も証明されることがなかったという事が不思議でならない。
この360年間で数学が進歩したといえばそれまでかも知れないが、石油が発見されたとか、コンピュータが発明されたとかとは全く関係のない人類の頭脳だけの数学の世界でありながら、 360年後に証明されるということは、いったいどうゆうことなのだろう。
人類の頭脳も時が経つにつれて進化しているということなのか。(人間の脳細胞の個数が増えてきているとは聞いたことがないのだが。)
360年間も証明されなかったことは未来永劫証明されない、ことの方が自然に思える。

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